SMランド
【SadoのSM小説】
第十章

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

刺客養成所


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 二〇〇八年十二月終戦直後と何ら変わらない暗い世相である。
 大泉内閣の、痛みを伴う改革の、痛みが、ネットカフェ難民を生んだ。
 僅かな金を奪うための殺人、無差別殺傷事件、人生の負け組みに将来に希望の無い日本の象徴である。
 定職を失って預金もなくなると、その日暮らしで日払いの仕事を求める事になる。
 悪質な派遣会社が日払いを餌に、大きく上前を撥ねた低賃金で人材派遣を行っていた。
 ここに目を付けた第二日本帝國の派遣会社、極東コンサルが利幅を詰め、一日七千円足らずの賃金を一万に上げ、寮まで保障した。
 一時期難民は撲滅したかに見えた。
 だが大泉内閣の民事党三百議席のまま、後を継いだ安田、福留、そして民事党最期の切り札、麻留内閣に至るまで、何の経済対策も取れない。
 どの内閣も、政権だけを狙って、主婦層に受けるための発言だけを繰り返す、昔の社会党にも似た国民党にかきまわされ、無能振りを発揮するばかりである。
 そんな暗澹たる情勢の中、かつてのバブル崩壊以来の、金経済の大混乱が、アメリカに始まり、大型不況が日本をも直撃した。
 派遣切りはもとより、大型リストラの荒らしが吹き荒れた。
 
 続橋亮は今年五十三歳になる。
 痴漢冤罪事件で妻と娘は離別した。今は一人暮らしである。
 競馬の収入だけで生活している。
 亮は競馬のことは何もわかっていない。ただオッズというものに目を付けた。
 一日一地域のレースで、オッズ一位を軸に馬連を買って、取れるレースが五割の前後である。中央競馬会のサイトを検証してこの答えを得た。
 だがこの買い方では、五割強勝ってもたいした儲けにはならない。それどころか僅かに逆ざやになる。
 亮のやり方は極めてアバウトである。
 最初からレース直前のオッズを確認して、買い目のどれが来ても、そのレース全部の購入金額の倍額が、確保できるように購入する。
 一レースを負けると、次は賭け金を倍にする。
 相当悪くても6レースに一回は当りが来る。
 当れば次は最初の賭け金に戻す。
 幸いにして亮は、裁判中にこの方法を思い付いた為、怒涛に迷わずに済んだ。今では月収二百万は稼げる。
 そしてSM三昧である。
 今日も池袋のラブホテルに、SMクラブ嬢を呼んでプレイの最中である。
 亮は女をとことん弄くるのが趣味である。歓喜に狂わせた女にそのあと鞭の悲鳴を上げさせる。
 今回の女はしずくと言った。24歳女優の国分○○子に似た目が大きく華奢な女である。今日で5回目である。
 SMクラブといえども、最初からハードなプレイをすれば、女に敬遠されてしまう。
 最初は縛って弄くるのみ。
 徐々に軽い鞭から慣らして行く。
 そして今日はたっぷり虐める至福の日である。
 しずくは開帳台を簡易にした、真赤なSMプレイ用の椅子に、全裸で固定されている。
 ドテに黒い塊はない。今日のプレイ代に壱万を上乗せして亮が剃ってしまった。
 軽く広げられた股間には、女の部分が縦一文字にくっきり赤紫色に走っている。
 両手は、頭部より上に真っ直ぐ伸びた椅子の背に、固定されている。両脚は、下に伸びた椅子の足載せに、固定されている。
 両の小振りながら容のよい乳房は、無防備に晒されている。
 亮の手にはスパンキングが握られている。
 一本鞭で叩きたいが、SMクラブのプレイでは一発くらいが限度である。
 スパンキングはそれなりに痛い。無防備な胸を叩けば、充分な悲鳴と、苦痛の表情が存分に愉しめる。
 「今日は少し泣いてもらうよ」
 「うん」
 五度目のお客である。多少のことは甘受せねばならない。
 一発目は柔らかい太腿を叩く。
 「うっ」
 痛みを耐えて眉間に皺を作る。
 二発目は内腿を叩く。
 「うう」
 気丈な女の顔に皺が寄る。耐え切れずに開いた口からうめきが漏れる。
 バスン。乳房をもろに叩く。
 「ううーーん」
 縛られた手を踏ん張り、顔を反対に背けて、眉間に八の字の皺が三重に寄り、頬にきつい皺を刻み、歯を見せる。
 バスーン。反対の白い乳房の小さな乳輪に、小粒の乳首が突起した部分を中心に、スパンキングの腹を叩きつける。
 「ううーーうはああーーん」
 精悍な顔は無残に歪む。
 容赦なく亮は乳房を交互に叩く。
 「うううーーん」
 「ううはあーーーん」
 「うううーーうーーん」
 華奢な女の柔らかい乳房と、内腿を二十数回叩いて、国分○○子似の、目が大きく小振りな顔を苦痛に歪め、悲鳴を搾り出した。
 最期に、無防備に広げられた女の部分に、スパンキングを叩きつける。
 「あがああーーーーああん」
 歪んだ顔に、口を縦斜めに広げきって悲鳴を上げる。
 「ああはあーーーん。ああーーん」
 涙こそ抑えているが痛そうである。
 亮はスパンキングを投げ出し、一旦プレイを止めて、両手でしずくの顔を自分の方に向けて覗き込む。
 しずくは辛そうに下目使いに視線をそらす。
 叩いて紅くなった乳房を撫でまわす。
 「ううう・・うう」
 まだ痛いようである。
 女性器も撫で、指を差し込む。
 「うぐうううーー」
 相当に痛いらしい。
 蝋燭を取り出す。しずくの目が脅えている。しずくは蝋燭が苦手なようである。
 二本の蝋燭に点火する。SM用なのでさほど熱くはない。亮が手にかけてもさほどのショックではない。
 だがしずくの白い肌は、スパンキングの洗礼を受けたばかりである。効果は充分に期待出来る。
 亮はしずくを見たときから、泣かしてみたいと思った。はきはきしたしゃべり方。華奢な躰つき。可愛いというより美人である。
 躊躇なく二本の蝋燭は、両の乳首を狙って落とされる。亮は蝋燭を斜め下向きに持っている。
 「うう・・ううー・・ううーー」
 蝋涙はしずくの両の乳房を、徐々に赤黒く染めて行く。うめきながら首を左右に振る。縛られた縄を強く掴む。両脚を捩ってもがき苦しむ。
 「ううーーうう・・ううーーあううーー・・ああぁ・・あうー」
 恐怖に皺を固まらせた顔は、真赤に紅潮している。
 先ほど剃毛を済ませたドテも真赤に染める。
 いよいよ性器に掛かる段階で、首を小刻みに震わせ、情けない顔で嫌々をする。
 亮は二本の指で、凹凸の少ない、しずくのびらびらを広げ、顰める表情を愉しみながら、緋色の部分に一滴二敵垂らす。
 「あはあはあーーーーん・・・ああはあーーん」
 美しい泣き声である。だが期待した涙はまだ見られない。
 一本鞭を女性器に直撃すれば、マスカラを溶かして流す涙を見られるに違いない。
 だがこのクラブのプレイでは、一本鞭は一発一万で、お尻か背中で、五発が限度である。
 両脚の太腿は、内腿まで、既に蝋涙に覆われている。
 縛られた躰を捩じらせ、うめき声で耐え続ける辛苦の姿は充分に堪能した。
 最期の仕上げは浣腸である。
 浣腸器を取り出すと、しずくは辛い表情を固まらせる。
 亮に浣腸されるのは始めてである。
 本来SM嬢だから浣腸は当り前だが、あっけらかんと排泄を見せられる女とは到底思えない。そこが見ものである。
 浣腸器をアナルに差し込むと、観念したように俯き、目を閉じて耐えている。
 亮は乳房の蝋涙から剥がし始める。繋がったように乳首の型が綺麗に取れる。
 排泄は白い肌に戻した方が似合うと思われた。
 苦痛の表情がしずくを襲う。
 苦しむしずくを見定めながら、開帳台の股下に簡易便器をセットしてやる。
 縛られた全身を固まらせ足を突っ張って、顔には皺が十字を象っている。
 直ぐに破局は訪れた。
 苦しみの表情を俯きに、土色に固まらせたまま、無言で動かない。
 亮は排泄の済んだアナルを拭いてやる。
 「自分でします」
 「こうして拭くのも辱めの内だ」
 「ああ」
 辛そうな溜息である。
 見た目二十七.八、完成した大人の女の排泄姿である。
 オフィスできっちりスーツを着こなし、高嶺の花と男を見下す。ステータスの高い女と何ら見劣りはしない。

 今日は4時間8万のコースである。
 バブルの頃に比べて、SMクラブは格段に安くなって、プレイも強化された。遊ぶ側には天国のようだが、遊ぶ男性も激減した。
 4時間ぶっ続けで、ハードプレイを続ける訳には行かない。正味一時間で充分な内容だが、時間を長くして価格を上げてやるのも遊ぶコツである。
 鮨の出前を頼んで、冷蔵庫のビールの栓を抜く。
 このホテルも、帝國BBSのインターネット放送が見られる。ニュース番組の時間であった。
 内山理美と山田三子が、野球拳で脱ぎながらニュースを読む、定番番組である。
 日本の国会運営がテーマになっていた。ねじれ国会の参議院で、国民党がまったく意味のない強行採決を行った。
 メインキャスターは東久留米(第八章参照)である。
 「江崎先生、国民党が参議院で可決した救済法案は如何なものでしょうか」
 本日はコメンテーターに、この國の占い師江崎が登場している。いつもの暗い色のダブルのスーツ姿である。
 「民自党案と比べて、定額給付金さえなければ、壊れた下駄の右か左の違いでしかありません」
 「壊れた下駄。では江崎先生どちらの案も役に立たないと思われますか」
 「もとより、氾濫する河に、部分的かつ一時凌ぎの堤防を作ったようなものです」
 「この案では、救済されない人が、たくさんいると言うことですか」
 「誰も救済されません。大型赤字に転落した企業にリストラ、派遣切りするなと言っても、落ちる飛行機に落ちるなと言うようなものです。契約途中の派遣を、途中解約するなと言っても、期限とてそんなに長くありません。寮にいられるようにと言っても、派遣会社が寮を提供している場合、派遣会社自身それもままになりません。大手企業に派遣されている人は、それでもまだ余裕があります。日払い派遣に働く人たちには、仕事が減れば即刻無一文です。既に失業して長い人たちもいます。高齢の男性には特に仕事がありません。こうした人たちは救済手段に何の考慮もされていません」
 野球拳は佳境に入り、現在内山理美がショーツ一枚、三子は既に全裸である。ドテは僅かな翳りが女の部分を示している。
 「では江崎先生。どうすれば救済策に成るのでしょう」
 「まず法人税を全廃します」
 「所得税は」
 「これは暫くご負担に頂きます。今所得税を減税しても、雇用が続いている人の助けにしかなりません。次に中小企業への、保障協会の融資枠を拡大し、審査を緩和します」
 「保障協会の代位弁済を百%に戻すのですね」
 「当然です。審査の緩和が重要なのです。さらに対象業種の制限を広げます。そして多少の不正借り入れが、通ってしまう事は、已むを得ません。多くの中小企業が活性化することが優先です。企業と金持ちが、経済力を取り戻さなければ、庶民に金は回りません。だがそれだけでは今の事態は救済できません」
 「そうですね。他にどんな手段があるのでしょう」
 「不況になると消費が激減します。一番大きいのは底辺の層が必要なものが買えなくなる事です。中小企業で人が必要でも給与の支払が長くなります。職を失って長い人は、交通費を立て替えて、一ヶ月以上先の給料を充てにして働けません。派遣会社を通すと中小企業には高い負担になり、労働者には低賃金が、日払いを餌に、さらに低賃金になります。ここに国が介入して信用保証協会と同じ制度を作るのです」
 「信用保証協会と同じ制度で、国がどう介入するのですか」
 「何処でも就職が決まったら、給与支払日を待たず働いた分の給料が、提携した銀行から降ろせるシステムを作るのです。お金を貸すのは銀行ですが、債務者は労働者ではなく企業です。今の保障協会の枠に入り込んでは、企業が苦しくなります。別枠別組織で、国が保障と金利を補填します」
 「なるほど、ばら撒きより金利負担のほうが、効果が大きいですね」
 「そしてさらに売春を自由化します」
 「日本には難しいでしょうけど。効果はあるかもしれません」
 「お金が無い時に、売春を自由化して、経済が活性化するのですか」
 全裸でキャスターを務める三子の質問である。
 「このままでは、どんどん底辺が必要な物を買えないで、購買が抑えられる状況が激化します。金持ちが使うお金は多額でも社会全体では僅かです。極貧という状態で、抑えられていた購買力が戻れば、一つ上の層が楽になります。潔癖な女性ばかりの世の中ではありません。欲しいものが買いたい時に売春が自由化され、法に触れなくなればそちらに走ります。法に触れない分値段は下がります。僅かな余力を得た層が我慢していた遊びに走ります。困り果てて、已む無く売春風俗に入るものは、既に入っています。贅沢欲しさに風俗売春に走る層が導入され、稼いだ金は、所詮、悪銭身に着かずで、使い果たしては稼ぎます。これが経済を活性化するのです」
 しずくはプレイが終わったと思って安堵の顔である。亮はインターネット放送の今の話に聞き入っていた。
 「ねえ、今の方法で良くなるのかしら」
 「よくわからないが、日本の無能な政治家のやることより、まともなんじゃないか」
 「あの国には不況は関係ないようですね」

 東京も、第二日本帝國のペンシルビル群が、半分以上占領して、完全な未来都市化されてしまったが、山の手側には、昔ながらの住宅街が残っている。
 亮は、住処とは違う町に向かった。
 亮は携帯電話一つで人材派遣業を行っていた。女好きで風俗には良く通っていた。
 電車の中で痴漢等しなくても女は充分に遊べた。女が痴漢だと言っただけである。
 だが裁判では風俗遊びが悪い材料として取上げられた。 
 幸いに二審で無罪を勝ち取れた。
 だが失ったものは大き過ぎた。
 妻と子供が離別した。それには未練は無かった。
 これまで築き上げた人材派遣の会社を失った。
 さらにその時電車から降ろされ、自分ではないという亮に、三人の女は暴行を加えた。空手部の大学生たちであった。
 逃げたわけではない。明らかに寄って集っての暴力行為である。目撃者もいた。だが裁判で女の暴力はまったく取上げられなかった。
 迷惑防止条例は至上の悪法である。
 第二日本帝國の日本経済侵略で、地方の殆どが農地に戻り、三重課税を取る元凶であった、地方自治体が壊滅して、迷惑防止条例も崩壊した。
 女が電車でこの人に触られたというだけで逮捕され、職も家族も財産も失うのである。江戸時代の生類哀れみの令や、切捨てごめんと何ら変わらない。そして日本の警察は女の暴力には極めて甘い。
 亮は埼京線の渋谷駅に降りる。
 既に山手線は走っていない。田端、品川間が、新都心に蹂躙され、電車は不要になった。
 亮は井の頭線で吉祥寺に向かう。
 町外れの小さなスナックに入った。その店は始めてである。
 中はボックス席が四つ、カウンターが十席ほどである。客はカウンターに女性客が二人、ボックスは全部空いていた。
 亮は、女性客のいるカウンターを避け、奥のボックスに腰を降ろした。
 店の女らしきが、御通しと、御絞りを持って隣に座る。
 「ビールでいい」
 通うつもりはない。ボトルの必要は無かった。
 「私何かもらっていい」
 「うん」
 軽く頷く。
 亮はこんな店で女を誘う気など毛頭ない。
 聞くに耐えない猥雑な会話も、飲み屋の会話なら許されるが、亮の常識である。店の女は、亮の猥談に葛藤しながら、辛うじて相槌をうつ。
 酒が回って話が弾むうちに、亮は徐々に女の躰に触り始める。
 「だーめ」
 女はやんわり拒絶する。
 いきなりカウンターの女二人が立ち上がった。亮の猥談をカウンターで背中越しに聞きながら、怒りを溜めていた矢先の御触りであった。
 「こらオヤジ!御触りは禁止なんだよ」
 一人の女がいきなり亮の股間を蹴る。
 亮の腕は、拳で、蹴った女の脛を叩き返す。女は転倒した。亮は崩れない。
 一人の女が亮を蹴った瞬間、店の女は「やめて」と叫んだ。
 女のつま先は完全に亮の股間を蹴り上げていた。叩き返すよりそこに亮が崩れるはずである。
 亮には既に二つとも玉は無かった。痴漢冤罪の時、三人の女に蹴られて、二つとも睾丸を失ってしまった。
 「睾丸はな、ちゃんと仕舞うところがあるんだよ」
 女二人は驚きの表情から攻勢に変わった。今度は亮の頭部を狙って蹴りを仕掛けてくる。
 一発目をかわし、カウンターの椅子を取り、女の蹴り上げた足を、鉄柱の部分で叩き、蹴りをかわす。
 女は足を抱き抱えて床に転げる。
 もう一人が亮に蹴りかかる。一発目が空を切る。
 二発目を、椅子の床に着く円盤の縁の部分で、叩き返す。二人目も床に転げる。
 亮は、勘定に一万を置いたまま、すばやく店を出た。
 一辻裏の通りでタクシーを拾って渋谷に向かう。
 渋谷で、井の頭線のガード下にあるラーメン店で、食事をして、別のタクシーで、地下鉄半蔵門線の三越前付近で降りる。
 真上のペンシルビルの、三十二階が自分の部屋である。
 女たち二人は完全に足の骨を砕いている。
 蹴る足の動きから空手の心得がある。
 以前の亮ならいちころで倒されていた。あれ以来充分に体を鍛えた。体形も以前とは比べ物にならないくらいがっしりした。風貌も大きく変貌している。
 亮は店を出て慎重に戻ったはずである。
 だが亮の後で店に入った二人組みの客がいた。彼らが亮の後を付けていた。

 翌朝テレビのニュースは、ほんの僅かな時間だけ亮の事件を伝えた。
 女二人は足の骨を砕いて重症である。
 店のホステスの話では、女二人が蹴り上げた足を、椅子の足で避けただけで、正当防衛の可能性も考えられるが、警察は一応傷害事件として男性の足取りを追っていると伝えていた。
 風貌は変わっているが、指紋を採取されれば直ぐに亮にたどり着く。
 幸い今の部屋は名義を変えて契約している。直ぐにはここにたどり着かないと思う。
 名乗り出ても、警察が、女の側を有利に扱う事は目に見えている。
 この程度の事件で指名手配したり、似顔絵を公開したりはしないと思う。部屋に隠れていれば当分は問題ないかもしれない。
 数日後、亮の部屋を訪れる客があった。
 警察かと思ったが篭城しても仕方がない。
 ここ二日間の競馬で、いざとなった場合の弁護士費用に、一千万以上作った。備えはそれなりに出来ている。
 亮は意を決して来客を入れた。
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